第15戦 オーストラリアGP決勝 於フィリップアイランド
オーストラリアは過ごしやすそうな天候、気温。快晴のため路面温度はそこそこ上がっている。フィリップアイランド・サーキットは非常にうつくしいロケーション。空と海とみどりの芝。
じつは、NHKの放送を観るまえにフジのスポーツニュースで結果を知ってしまった(トホホイ)のでロッシファンの自分としてはなかなか冷静に観戦できたのですが、最終ラップまでもつれこむ、いやロッシとジベルナウが意地と力わざでもつれこませた、あの力走、いや力走なんてものではない走りには結果を知ると知らぬとにかかわらず手に汗握らされたものと思う。
このレースで、ロッシは二位以内に入ればシリーズチャンピオンは確実だったが、トップを走るジベルナウにあくまで食らいつき、三位との差を七秒にしてもなお飽きたりず果敢に挑戦し、やがてトップに立つもまた抜かれ、差しつさされつの攻防の末、ついには最前でチェッカーを受けた。表彰台での表情も晴れやかで、それと対照的なジベルナウの不機嫌そうな仏頂面が印象的であった。
ちなみに、今回はレース後ロッシはちゃんとジベルナウと(お義理で)握手してました。インタヴューでも「セテ」と呼んでいたし。とてもわかりやすい子なのねw ジベルナウも堂々とふてくされちゃったりして態度に出るタイプなのね。今回だけ?
2004王者ロッシコメント
ヤマハライダーの二輪世界最高峰レースでのタイトル獲得は92年のウェイン・レイニー(米)以来12年ぶり。
「ファンタスティックな勝利でチャンピオンを決めることができた。コースも素晴らしかったし、最終ラップまで激しいバトルができた。
「僕のほうが速いエリアとジベルナウのほうが速いエリアがあったので接戦になったが、僕自身の走りはとても安定していてマシンを信頼できていた。スタートはちょっと遅れてしまったが、とにかくセテについて行こうと思った。後半で彼を抜いたがまた抜き返され、結局、最後までもつれてラストラップの勝負になった。あのバトルは見ているほうも楽しめただろう。
「僕を支えてくれた全員に、ヤマハに、チームにお礼を言いたい。
「ありがとう。今までで一番すてきなタイトルだ。」